2007年06月22日

親指シフトキーボード

キーボードで思い出したのですが、父が富士通のワープロを愛用していました。

OASYS というやつです、縦長のでっかいモニタのがどん、どんと常時2台は置いてありました。

キーボードは親指シフトだったので、私も子供の時に、よく打鍵ソフトで遊んでいました。5インチフロッピーディスクの時代です。

ホームポジションの文字列が、中央から「はときいん せけてしう」と並んでいます。キーボードの中央下の部分(ちょうど親指が乗る部分)に、両手のそれぞれの親指を乗せるキーがあり、これを押しながらキーを打ったり、押さずに打ったりすることで、50音をまんべんなく1打で入力していました。

濁音、半濁音もすべて一回で打つことができるので入力が速く、慣れればまるで話しているように文章の入力ができました。

Windowsが台頭し親指シフトも廃れてしまったここ数年は、父も対応機種を探すのに苦労していましたが、ガンで入院してからは病室で使うためにノートPCの購入を決意、ついに親指シフトへのこだわりを捨てました。

馴れないローマ字入力を覚えようと、病院のベッドで、カチャ、カチャと慎重にタイピングしていたのが思い出します。それまで親指シフトのキーボードで軽やかに入力していたことを思うと、思うように進まないローマ字での入力にはかなりのストレスがあったことが想像できます。

その後抗ガン剤を使うようになると、手が震えて思うように動かなくなってしまい、やがてPCへの意欲を失くしてしまった父ではありましたが、70になってなお新しいものに挑戦しようとした父のことを思えば、US配列くらいなんでもないのだ。

タグ :キーボード

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Posted by グツグツ at 21:49│Comments(0)パソコンとネット
 
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